シンプルで、美しく、長く使えるブログ。

記事を書いて、公開する。Nami にあるのはそれだけです。広告は入れません。おすすめ順や人気順で記事を競わせる仕組みも作りません。

日本語・中国語・韓国語と欧文を、同じだけ丁寧に組みます。文章も画像もタグも設定も URL も利用者のもので、いつでもまとめて持ち出せます。

本文の組み方

明朝/行送り 1.8/行長 全角35字

坂口安吾 · 日本文化私観 · 1942

一 「日本的」ということ

僕は日本の古代文化に就(つい)て殆んど知識を持っていない。ブルーノ・タウトが絶讃する桂離宮も見たことがなく、玉泉も大雅堂も竹(ちく)田(でん)も鉄斎も知らないのである。況(いわ)んや、秦(はた)蔵(ぞう)六(ろく)だの竹源斎師など名前すら聞いたことがなく、第一、めったに旅行することがないので、祖国のあの町この村も、風俗も、山河も知らないのだ。タウトによれば日本に於ける最も俗悪な都市だという新潟市に僕は生れ、彼の蔑(さげす)み嫌うところの上野から銀座への街、ネオン・サインを僕は愛す。茶の湯の方式など全然知らない代りには、猥(みだ)りに酔い痴(し)れることをのみ知り、孤独の家居にいて、床の間などというものに一顧を与えたこともない。

けれども、そのような僕の生活が、祖国の光輝ある古代文化の伝統を見失ったという理由で、貧困なものだとは考えていない(然し、ほかの理由で、貧困だという内省には悩まされているのだが——)。

タウトはある日、竹田の愛好家というさる日本の富豪の招待を受けた。客は十名余りであった。主人は女中の手をかりず、自分で倉庫と座敷の間を往復し、一(いっ)幅(ぷく)ずつの掛物を持参して床の間へ吊し一同に披露して、又、別の掛物をとりに行く、名画が一同を楽しませることを自分の喜びとしているのである。終って、座を変え、茶の湯と、礼儀正しい食膳を供したという。こういう生活が「古代文化の伝統を見失わない」ために、内面的に豊富な生活だと言うに至っては内面なるものの目安が余り安直で滅茶苦茶な話だけれども、然し、無論、文化の伝統を見失った僕の方が(そのために)豊富である筈もない。

  • いろいろな「書きたい」に応えます

    ルビ、圏点など日本語特有の組版に対応。外国語の文章も含めて美しく表示します。画像や表、ソースコードも記事に入れられます。日記から技術記事まで幅広く対応します。

  • URL は変わりません

    username.nami.blog。独自ドメインも接続できます。Nami をやめるときは、同じドメインと同じ URL を別の場所で使えるようにします。

  • いつでも全部持ち出せます

    記事は Markdown、画像は元のデータのまま。タグも設定もリダイレクトの一覧も入った ZIP を、いつでもダウンロードできます。

広告は、どのプランでも入りません。

  • ページに広告枠がありません

    無料で使っているあいだも同じです。読者の画面に出るのは、書かれた記事だけです。

  • 読者のデータを広告に使いません

    第三者の広告網は使いません。Cookie は使わないか、必要最小限にとどめます。

  • 収入源が購読料だけです

    広告収益に頼らないので、滞在時間を延ばす設計をする理由がありません。Nami が向き合う相手は、書く人です。

料金

  無料¥0 有料¥800 /月
広告入りません入りません
ブログの URLusername.nami.blogusername.nami.blog
独自ドメイン—接続できます
テーマ基本のテーマすべてのテーマ
書体設定・カスタム CSS—使えます
画像の容量上限あり上限を広げます
編集履歴直近のみ長期間
ニュースレター—使えます
記事のエクスポートいつでも全部いつでも全部

年払いは ¥8,000。2か月ぶん安くなります。

ここには、書くことしかありません。

2026年11月に特典付き年間利用プランの先行販売、2026年12月に一般公開を予定しています。

いただいたメールアドレスは、Nami の公開・提供に関するお知らせと、当社のサービスに関するご案内のために利用します。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。